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calibreで電子書籍をつくる3 本文整形編

前のエントリーからの続きです。
本文の整形作業に入ります。
ファイルブラウザーから、本文ファイルの拡張子を変更します。
現状では、「92_14545.html」 となっていますので、「92_14545.xhtml」に変更します。

hon_s001.jpg 

 ファイルブラウザーで、「2_14545.html」を右クリックすると名前の変更ができます。

拡張子をxhtmlに変更しようとすると、

hon002.jpg

上の画像のような警告がでてきます。
「変更することで、問題が起こる可能性がありますが変更してもよろしいですか?」という警告です。OKしてください。
実は、htmlでも問題はないのですが、EPUBチェックをかけた際に警告としてhtmlでよいのか聞かれてしまいます。 今のうちに変更しておきましょう。



さて、今回のようにEPUB内のデータのファイル名を変更した際には、
前回のエントリーで編集したopfファイルも変更しなくてはなりません。

しかし、calibreはそういっためんどうな作業を自動でやってくれます。
かしこい!!
変更前と変更後を比べて見ましょう。

hon_ani_001.gif  
item href="92_14545.html" 
item href="92_14545.xhtml"
に変わっていますね!すばらしい!

でもよく見てみると、「metadata」の前に付いていた「opf: 」も消えています。
ファイルをインポートする際にcalibreが自動で作成したopfファイルを、更新時に自動で修正をおこなうというよく分らない仕様ですが、あってもなくても支障はないので気にしないでおくことにします。
   

拡張子を変更した「92_14545.xhtml」をダブルクリックで開きます。
まず、一番最初に目につくのがプレビューが横書きになっているところですね。
縦書きにするために、CSSファイルを別途作成します。

hons003.jpg 

   上の画像のように、ファイルメニューから
「新しいファイル(画像/フォント/HTML/等)」を選び

hon004.jpg
 
「style.css」と入力します。
OKを押すと、CSSファイルがEPUBファイル内に作成されます。

作成されたCSSの3行目以降に
html{ 
font-size:1em; 
line-height:1.75em; 
text-align:justify; 
-webkit-writing-mode: vertical-rl; 
-epub-writing-mode: vertical-rl; 
writing-mode: vertical-rl; 
をコピペで入れます。
このCSSの意味は、

CSSにリンクするhtml文章は、
・フォントサイズ、1em(標準の文字サイズ)
・行送り、1.75em
・均等配置(最終行左/上揃え)
・縦書き
・縦書き
・縦書き
にします。

と、いう意味です。
縦書きにしますと3回書いているのは、多数あるEPUBリーダーに対応するためです。
入力ができたらCSSのタブはとじてしまって問題ありません。

次に、今作成したCSSファイルを本文にリンクさせます。



の前に、ヘッダー要素を整理します。

hon005.jpg  
画像の赤枠で囲った個所は青空文庫としては必要な要素でしたが、EPUBでは不要です。削除します。

そして、2行目のxml:lang="ja"の後ろに、
xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops"
を追記します。
面倒であれば、以下が変更後のテキストです、反転した箇所全体にコピペで置き換えて下さい。  
<?xml version='1.0' encoding='utf-8'?>
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops" xml:lang="ja">
<head>
  <title>芥川龍之介 蜘蛛の糸</title>
</head>
ヘッダー要素がきれいになりました。

次はこのxhtmlにCSSをリンクさせます。
ファイルの拡張子を変更した時と同じように、ファイルブラウザーで「92_14545.xhtml」を右クリックし、今度は、「スタイルシートをリンク」をクリックします。

hons006.jpg 

先ほど作成した、style.cssがデフォルトでチェックが入っていると思いますのでそのままOKすると、ヘッダー要素に
<link href="style.css" rel="stylesheet" type="text/css"/>
が追記されました。

その段階でプレビュー画面も縦書きに切り替わります。
もし切り替わらなければ、プレビュー画面下の、緑色のリサイクルマークのようなアイコンをクリックしてみて下さい。

hons007.jpg 
それでも、更新されない場合は何か間違いがあるはずです。戻って作業し直してみましょう。



次に気になるのが、プレビュー画面でと表示されてしまっている箇所です。
ここにはもともと、画像化された文字(外字)がリンクされていました。
しかし、その画像は今回のEPUBには含めていないためリンクなしと表示されています。

青空文庫に戻って、リンク画像をダウンロードしてきても良いですが、EPUBは文字コードがUnicodeなのでShift JISで作成された青空文庫では表示できなかった文字も使えます。
そして、「犍」の字はUnicodeとしてコードポイントを持っています。
今回は文字として配置することにします。

上部メニューの検索から
検索/置換
をクリックすると中央コード画面の下部に、検索ウィンドウが表示されます。

hons008.jpg 

hons009.jpg 
この検索置換はとても高性能です。今回説明は割愛しますが、正規表現で検索置換ができるのはもちろんのこと、まとめて置換後に変更前と後をビジュアル的に比較できる機能まで兼ね備えています。
※また、表示メニューから「保存された検索」にチェックを入れると、別の検索置換ウィンドウが出てきます。コチラを使う事で、検索置換の設定をクエリとし保存することができます。

今回は 検索欄に
<img src="../../../gaiji/1-87/1-87-71.png" alt="※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)" class="gaiji"/>
置換欄に

と、入れ
以下のような設定で、「すべて置換」 を実行します。

hon010.jpg

プレビューから、が消えて文字になりました。

この作業でだいぶ本の形になってきましたね。
次のエントリーで細かい体裁の調整をしていきます。



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コメント

No title

縦書き変換後の表示が、左右のマージンが無い状態になりませんでしたか?

Re: No title

> 縦書き変換後の表示が、左右のマージンが無い状態になりませんでしたか?

コメントありがとうございます。
おっしゃる通り縦書きに変更後には左右に余白は入っていなかったと思います。

http://dtptokadensyo.blog.fc2.com/img/hons007.jpg/

↑の画像は、私が「プレビューの更新」ボタンの説明をするために画像の上部をカットしてしまったため、

蜘蛛の糸
芥川龍之介


という「タイトル・著者名・見出し」の要素がが隠れてしまっており、
右側に余白があるように見えてしまっています。

なので、ご指摘の通り左右に余白はありません。

res ありがとうございます

やはり、そうでしたか。
もしかしたら、私の環境だけの現象かと思ってお訊ねしました。
calibreで縦書き。私には、有用な情報でした。

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プロフィール

ゆう

Author:ゆう
東京在住

DTPオペレーター
書籍組版と電子書籍の製作を主に

Javascript学習中

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